熊日出版

本・雑誌のご紹介

火の国の魂 肥後・熊本ゆかりの人物列伝

熊本の偉人たちを育んだものとは… 熱き魂に迫る郷土の歴史大作

著 者  :上木 嘉郎(うえき よしろう)
体 裁  :A5判、並製本、634ページ
出版年月日:2021年5月31日
定 価  :3,850円(本体3,500円+税10%)
I S B N   :978-4-908313-74-5 C0021
制作・発売:熊日出版

6月8日発売

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説明

内容紹介

推薦! 永青文庫理事長 細川 護熙 氏
「日本を救い、世界を照らした肥後先人の突破力!! 北里柴三郎他23人の火の国魂と生き様、読めば心が熱くなる労作です」

(内容紹介)
『五輪書』を著した宮本武蔵、幕末最大の思想家・横井小楠、言論家にして歴史家の徳富蘇峰、日本マラソンの父・金栗四三、日本女性史の草分け・高群逸枝…。その時代・分野で傑出した業績を挙げ、後世に大きな影響を及ぼした偉大な人物を、肥後・熊本は数多く輩出してきました。本書は、彼らの生き様に宿る魂に迫り、人格形成に大きな意味を持った時代背景や自然環境、人間関係を追求した偉人伝です。

(序言より一部抜粋)
『古事記』『日本書紀』『肥前風土記』によると、熊襲征伐後に葦北より不知火海を北上した第12代景行天皇が不思議な火(不知火)に導かれて到着した場所を火邑とし、この時に土蜘蛛討伐に活躍したのが「火の君」の祖先であり、「火の山」・阿蘇山の存在と相まって、「火の国」の地名の由来となった。後に、「火の君」、「火の国」は、「肥の君」、「肥の国」と名前を変え、七世紀末、第40代天武天皇の時代に肥前と肥後に分かれた。
人の死は、肉体の死であり、肉体の死とともに魂は肉体から離れるが、魂は不死であり、永遠に存在する。これが、日本人の伝統的な死生観の基本である。一方、現代の生命科学における遺伝子の法則によれば、人間は、個体としては死ぬけれども、遺伝子は後世代に連綿として引き継がれ、種(人類)としては不死つまり永遠に生きる、ということが明らかにされている。両者の死生観には通底するものがあり、整合性があると思われる。筆者は、決して魂イクォール遺伝子とは思わないが、魂が司る、あるいは魂に導かれる人間の思想と行動が人の生き様として現れると思うがゆえに、本書の表題を『火の国の魂』として、火の国の中でも筆者の先祖の地である肥後・熊本ゆかりの偉大な人物の生き様に学ぼうとしたものである。

(目次)
序 言
一 八宗兼学の傑僧・俊芿律師の生涯
二 蒙古襲来と竹崎季長・河野通有
三 大智禅師と菊池一族
四 肥後における名和一族の興亡
五 甲斐宗運を中心とする甲斐一族の盛衰
六 鈴木三公(重成・重辰・正三)と天草の蘇生
七 剣聖・宮本武蔵の流転と寺尾兄弟の献身
八 俳諧中興の祖・西山宗因の生涯
九 わが国初の「大蔵経」の出版・鉄眼禅師の生涯
一〇 幕末最大の思想家・横井小楠の「実学」
一一 軍艦『龍驤』とこれを取り巻く人間像
一二 肥後の女傑・矢嶋四姉妹
一三 医家・福田家の偉大な貢献
一四 明治政府の知恵袋・井上毅の生涯
一五 幻のノーベル生理学医学賞・北里柴三郎の志操堅固
一六 三世にわたる言論家にして歴史家・徳富蘇峰の生涯
一七 中国革命に賭けた宮崎滔天の蛮勇
一八 ブラジル移民の父・上塚周平の理想主義
一九 八面六臂の雄・奥村政男の闘魂
二〇 『旅愁』等の音楽家・犬童球渓の生涯
二一 「千里眼の女」・御船千鶴子の栄光と落魄
二二 日本マラソンの父・金栗四三の体力・気力・努力
二三 火の国の女・高群逸枝の孤高と豊饒
二四 「ブラジルのピカソ」・画家マナブ間部の奮闘
終わりに

(著者プロフィール)
1945(昭和20)年生まれ。熊本で育ち、熊本高から東京大学法学部に進学する。
1969(昭和44)年、東京大学卒業後、農林省(現農林水産省)に入省。
鹿児島県農政課長、農林水産省大臣官房予算課長、参事官等を歴任する。
1998(平成10)年、退官、帰郷後、熊本県下益城郡松橋町(現宇城市松橋町)に在住。
<主な著書>
『詳解 農業振興地域整備法』(大成出版社 1976年)
『肥後の大野に春立ちて』(シモダ印刷 2000年)
『西郷隆盛』(髙城書房 2008年)
『日本が戦った九つの戦争』(髙城書房 2015年)

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