内容紹介

明治維新後、西南戦争を経て近代化が進んでいく熊本の姿―。
「肥後の維新は、明治三年に来ました」。徳冨建次郞（蘆花）の『竹崎順子』に出てくる一節です。御一新になった熊本は、藩政時代からどう変わったのか。

熊本ルネッサンス県民運動本部主催の「新肥後学講座」（平成24年６月～25年12月まで開催）全16回の講演要旨を単行本にまとめました。「肥後学講座」（近世）全３巻の続編です。

－目次－

巻頭言　明治の躍動熊本　　…吉丸良治

藩知事細川護久と維新の夜明け　…猪飼隆明
横井小楠の一の弟子安場保和と幕末・維新の人物群像　…井上智重
矢嶋四姉妹の先進性　…猪飼隆明
熊本洋學校とジェインズ　－横井大平と熊本洋學校生たち　…石井容子
古城医学所（熊本医学校）の教師と生徒たち　…小野友道
医学校教師マンスフェルトの古写真　－熊本城と城下町　…富田紘一
田原坂への思い違いと激戦地の真実　…勇　知之
西南戦争と熊本の近代化　－政治・経済・教育の原点　…勇　知之
三角西港の歴史　…水野公寿
明治熊本の経済　…猪飼隆明
近代熊本の都市と産業　－福岡との比較地域論　…山中　進
近代日本形成期の熊本人　…猪飼隆明
近代日本の高等教育と第五高等学校　…三澤　純
鉄道と電信　…猪飼隆明
宮崎滔天と孫文の交流　…猪飼隆明
鎮西鎮台から第六師団へ　…猪飼隆明

阿蘇と久住の知事塔　現地研修バスツアーから

著者紹介

猪飼隆明、勇知之、石井容子、井上智重、小野友道、富田紘一、三澤純、水野公寿、山中進（敬称略、五十音順）