熊日釣り情報

熊本日日新聞 釣り欄取材メモ

万葉の景勝地はいずれ桜の名所に

芦北町・女島川河口埋め立て地の岸壁
平成25年3月30日

 3月30日午前7時半、久々に立ち寄った女島川河口埋め立て地の岸壁は、相変わらずコノシロ狙いの釣り人でにぎわっています。

 でも、皆さんの表情はいまひとつさえません。いつものようにコノシロが上がらないのです。地元の名人でさえ、満潮の10時半ごろまでで2けたに届いていません。こんな貧果はめったになく、名人も首をかしげていました。「回遊魚なので、まぁ、こんな日もたまにだけど、ある」と諦め顔です。

 県道56号水俣田浦線沿いには女島活力推進センター「ゆめもやい」ができています。隣の埋め立て地の東側3分の1ではメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設工事が進んでいました。県内最大級だそうで、年内には発電するそうです。女島川河口の八代海は野坂の浦とよばれ、万葉集の歌にもよまれた景勝地。この変わり様には、万葉人も驚くでしょう。ただ、県道沿いはまだ桜が咲いていて、菜の花も満開。桜の開花宣言以降、寒い日が続いたので、少し葉桜になりかけても花が長持ちしています。桜の木がもっと大きくなれば、きっと桜の名所になるでしょう。

 埋め立て地の西側3分の1の岸壁はことしからコーンが並べられ、立ち入りが規制されています。対岸の埋め立て用の土砂置き場になっているからです。(掛)

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