熊日釣り情報

熊本日日新聞 釣り欄取材メモ

十六夜の月に導かれ

鹿児島県獅子島沖
平成25年9月21日

 9月21日、天草市倉岳町の宮田港は日の出前からにぎわっていました。ある企業グループの0Bと現役の釣り愛好者が集う恒例の釣り大会参加者24人が、出船を待っていたのです。“うきうき”がピークに達する時間、空には輝く月。前夜の十六夜の月が港を照らしています。大漁を約束するようです。

 倉岳大えびす鯛釣り選手権大会(天草宝島観光協会倉岳支部主催)の時期に合わせ、釣り大会を開いているそうで、狙いは当然大物マダイです。皆さんは6隻の遊漁船に分乗、鹿児島県の獅子島沖を目指します。八代海を照らす十六夜の月が水先案内人のようです。

 同船したのは、ニューくらたけ丸(山並敬司船頭)。釣り人は4人で、全員手釣りで挑みます。いつもの船釣りとは少々勝手が違います。でも、皆さんは手釣りのベテランのようで、スムーズに糸をたぐります。マダイの釣果も小型、中型合わせて40匹近く。月の導きでしょうか、好釣果でした。

 「人面のよう」といわれるサカタザメも上がったのですが、初めて見る“人の顔”のような魚に見入って、写真を撮るのを忘れていました。サカタザメは、サメとつきますが、エイの仲間だそうです。腹側の口や鼻の配置がちょうど人の顔に見え、何とも形容しがたい魚です。体長は50㎝ほど。また海に帰って行きました(掛)

  • 青黒い空に煌々と輝く十六夜の月。 八代海を照らす月に導かれるように遊漁船が南下しました
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