熊日釣り情報

熊本日日新聞 釣り欄取材メモ

太陽光と風

天草市五和町 通詞島新波止
平成25年10月12日

 雲一つない秋晴れの10月12日(土曜)、車で向かったのは天草市五和町の通詞島。新波止ではミズイカやクロ、バリが釣れていると思ったのですが、北寄りの風が強く、釣り人はまばら。釣れている気配もありません。北の早崎瀬戸側には竿を出せません。

 北風なので、青空です。西寄りの風なら、中国からPM2.5が飛んできて真っ白のはず。風が白いもやを吹き飛ばして、爽やかなブルーが広がります。いつもは止まっている風力発電の風車も、風切り音をたてて回っています。一方、風の影響で早崎瀬戸は白い波が立ち、遊漁船の姿はありません。

 イカの墨跡が残る長い堤防の突端まで行って振り返ると、青い空をバックに白い風車がすうっと立っています。原発が1基も動いていない国で、どれほどのソーラーパネルが太陽の光を受け、どれほどの風力発電の風車が回っているのでしょう。電気がなければ、今日の暮らしは立ちゆきませんが、自然のエネルギーをもっと活用できないのでしょうか。

 初秋の強い日差しと強い風は、釣果よりもこれからのエネルギーを想起させます。(掛)

  • 通詞島の新波止。晴天だったが風が強く、釣り人は早々に引き揚げた
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