熊日釣り情報

熊本日日新聞 釣り欄取材メモ

牧島のタービダイト

天草市御所浦町 牧島マネキ崎
平成25年6月8日

 梅雨空の6月8日に渡った天草市御所浦町の牧島マネキ崎は、地質や地層、岩石に興味があれば釣りよりはるかにおもしろい場所です。『御所浦町誌』によると、「御所浦を含め天草は地質学的には、日本ばかりでなく、世界的にもよく知られて」いるそうです。

 また「天草地域の地形・地質は、日本列島の弧形の構造方向に対して、クロスするように交わっている。そのため、琉球列島につながる構造の北端の一部であると考えられる」と書かれています。牧島西側は教良木層と呼ばれ、暗灰色の泥岩と砂岩が交互に重なった地層が約45度の角度で海に落ち込んでいます。このような互層はタービダイトと言うそうで、マネキ崎の特徴的な地層です。

 軟らかい砂岩の地層は波に浸食され、ところどころに無数の小さな穴が空いています。なかには直径15㎝ほどの花のような形のものもあります。いろんな形を探して歩くのも一興です。

 この日、梅雨グロはコンスタントに上がりました。28㎝がレギュラーサイズです。(掛)

  • 牧島マネキ崎のタービダイト。泥岩と砂岩が交互に重なり、海に落ち込んでいる
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