熊日釣り情報

熊本日日新聞 釣り欄取材メモ

秋晴れでも釣果見えず、三池港閘門遠望

福岡県大牟田市 三池港
平成25年10月6日

 秋晴れの10月6日午前9時ごろ、大牟田市の三池港に行きました。日曜日で同港の満潮が9時45分だったので、合同庁舎前駐車場の護岸から数人が竿を出しています。港に出入りする船を見ながら、釣りの様子をうかがっていると、まったく動きがありません。ひとりに「何か釣れますか」と尋ねると、「なんも」と苦笑いが返ってきました。隣接した公園から高速船桟橋付近までは、十数人の釣り人がいます。こちらもまったく動きなしです。カワハギ狙いという2人は「餌も取られん」とぼやきながらも、釣りを楽しんでいるようです。

 北側の長い防波堤に移動。風が吹いてきました。砂置き場前にいた3人連れもカワハギ狙いの様子。あいさつしましたが、終始無言だったので退散です。その先でエギを投げていた親子はコウイカ狙い。「当たりらしい当たりはない」とお父さん。小学生のお子さんは、不発に少々ご機嫌斜めでした。  この日、11時半まで遂に1匹の釣魚も見ませんでした。

 合同庁舎前駐車場から三池港閘門の写真を撮っていると、「門が閉まるまでにはまだ時間があるよ」と、後ろからおじさんに声をかけられました。近代化遺産フェチと思ったのでしょう。閘門の説明板の横に門の開閉時刻表があると教えてもらいました。

 閘門は明治41年(1908)の完成。設計施工は英国のテムズ土木工学社で、すでに100年を超える時を刻んでいます。有明海は干満の差が大きいので、水位を一定に保つために設けられた水門です。経済産業省の近代化産業遺産に指定されています。政府が世界文化遺産としてユネスコに推薦する「明治日本の産業革命遺産 九州山口と関連地域」にも含まれています。 かつて見学会に参加したことがありますが、一見の価値ありです。(掛)

  • 合同庁舎前の駐車場から望む三池港閘門。門は開いている
  • 合同庁舎前の駐車場から望む三池港閘門。門は開いている
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