しけの日にはわが家で読書
425号
日本一有名な辞書「広辞苑」。約24万語を収める。分厚い辞書を頭から読んだ著者は、知らなかった、あるいは意味を誤解していた言葉に出合った。その中から169語を選んだのが本書。
ぱらぱらページをめくっていたら、「おかづり」【陸釣り・岡釣り】があった。男性諸氏ならこの言葉の音を聞いただけでピンとくる。そう、ナンパ(軟派)。下心見え見えで女性に近づく行動だ。普通はこの意味で使われることが多いかもしれないが、広辞苑には「①川岸や堤防など陸上から魚を釣ること。おかっぱり」と、ちゃんとある。安心して「おかづり」と使えそうだ。でも、②には「それとなく待ち伏せして人をつかまえること。特に、幇間や芸人が待ち伏せして客引きをする、また、男が女を誘惑すること」とも。