熊日釣り情報

熊本日日新聞 釣り欄取材メモ

天草の空は真っ白

上天草市松島町 阿村港の旧波止
平成25年8月10日

 阿村港(上天草市松島町)の旧波止は護岸と波止が数メートル離れていて、橋が架かっています。その下の狭い水道はセイゴのポイント。8月10日の午後7時半すぎ、同波止に着くとその水道に2人が竿を出しています。声をかけると、熊日釣りタイムの創刊当時からの読者。いつだったか、編集室にもお見えになったこともありました。

 釣れますか、セイゴ狙いですか? とお尋ねすると、「いやぁ、ダメだね、当たりがない。もう帰るよ。朝4時から釣っているからね、先輩と。くたびれたよ」。船津、中田、錦島と天草下島の各港でチヌやタコ、キスなどを釣って阿村にやってきたそうで、ロングランの釣りです。2人の年齢を足すと150歳近く。たいへん元気です。「日中は暑かったので、スーパーに避難していた」と無理はしません。 「ただね、海の上の空が真っ白で、気持ち悪くなった。ひどいね」と夕空を見上げます。PM2.5(微小粒子状物質)の影響で、気分一新の釣りが台無しだったと少し残念そうです。釣果も思ったほどなかったとも。

 西の空にかかっていた月が山に入りました。月齢3.2の三日月は、あっという間に見えなくなり、あたりは暗くなってきます。港の内側では赤い電気ウキが揺れています。たぶん、キビレ狙いです。橋を渡り、釣り座に向かいました。(掛)

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