内容紹介

平成28年から６年にわたり肥後狂句連盟会長を務めた、野方鈍牛氏による初の句集を発売します。本書には、著者の三十数年にわたる狂句人生から厳選した自選句百句のほか、狂句にまつわる八編のエッセーを収録。「鈍牛」という雅号の由来や、人生のターニングポイントとなった出会い、大学時代の思い出など、今の「鈍牛さん」を形作るエピソードを、自作の狂句を交えて振り返ります。また評釈集として、熊日「きょうの肥後狂句」欄に掲載された読者の皆さんの狂句と著者による評釈二百句を転載しました。人情の機微、世相風刺を得意とする熊本独自の短文芸「肥後狂句」を堪能できる一冊です。

著者紹介

本名は野方正治（のがた・まさじ）。雅号は鈍牛。昭和19年１月、宇城市松橋町の生まれ。下益城西部中（現松橋中）、熊本高、早稲田大学法学部卒。昭和42年４月、熊本日日新聞社に記者として入社。主に社会部で事件記者として活動。社会部長、販売局長、東京支社長などを歴任、平成20年常務取締役で熊日を退任。引き続き、エフエム熊本代表取締役社長に就任、平成26年６月に退任した。平成28年４月から令和４年４月まで肥後狂句連盟会長。令和６年９月現在、肥後狂句連盟顧問、熊本県文化協会理事のほか、NHK「クマロク！」の肥後狂句コーナー選者、熊本市中央公民館肥後狂句講座の講師などを務めている。令和６年度熊本県芸術功労者受賞。