熊日出版

元高校教師だった先生の自費出版について

今担当している出版物の中の一つで、自費出版をされる方の編集・制作をやっています。

以前高校で社会科を教えていたという元教師で、退職後の現在は相談員など別の活動に取り組んでおられます。

 

その先生は、とてもおっとりとしていて穏やかな先生ですが、原稿を読むうちに、教育についての情熱というか、「本当の教育とは何か」を常に考えている、しっかりとした強い信念をお持ちの先生であるという印象を持ちました。

 

生徒たちとしっかり向き合ってこられた教育者としての人生や教育観を垣間見たような気がします。

 

子どもたちが社会に出て自分の力で生きていくために必要なことを「現代社会」「政治・経済」の科目を通して教えてこられた軌跡が読み取れます。

教育者はどうあるべきか、昨今の「教育」・「教育の現場」はどういう問題を抱えているのか、理想と現実の間で苦悩しつつも、生徒には常に優しく温かく接してこられたのだろうなと思われます。そんな教師生活と日々の思いが、時にやわらかい文章、時に毅然とした鋭い文章となって綴られていて、教育関係者だけでなく若者や子を持つ親世代まで幅広く読んでもらいたい内容です。

 

そして、書籍の装丁デザイナーでいつもよくしていただいているデザイナーさんが偶然にも、その先生が高校で教えていた時の教え子だったということが分かり、先生の本の表紙デザインを引き受けてくれることになりました。

かつて教えていた生徒が社会人となり仕事を持ち、恩師の本づくりに協力してくれるということはなんと素敵なことなのでしょう✧ (˵Φ ω Φ˵)♪ と勝手にドラマ仕立てにしてしまった私です。

 

その先生のお宅には可愛い猫ちゃんがおりまして、生後1年も経たないぐらいの子猫ちゃんです。保護猫を引き取ったとのことですが、とにかくべっぴんさん。お仕事で先生宅に伺うとはいえ、猫ちゃんに会うのも楽しみなんですよね。

いろんなご縁を大切にしたい今日このごろです。

気がつけば、今年も残りあとわずか。仕事納めです。

今年も読者の皆さまには大変お世話になりました。また来年もよろしくお願いします。

皆さまにとって新年がより良い一年となりますように。(や)

 

 

 

 

 

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