熊日出版

一筋の光

早いもので今年もあとわずか。

出版部も今年の納品はすべて終わりました。

 

振り返ると、今年は熊本地震に尽きますね。

亡くなられた方、けがをされた方、家が全・半壊の方、

そのほか、地震によってさまざまな被害を受けられた方、

あらためまして心よりお悔やみと、お見舞いを申し上げます。

もう二度とこんな怖い目はごめんですね。

当時の状況を思い出すと今でもゾッとしますが、

そんな中、「さすが日本人だなあ」と、

感心したことがありました。

 

本震数日後の深夜のこと。

停電と断水でお風呂にも入れないため

近くの温泉施設に行きました。

湯船は芋を洗うような人だかり。

洗い場にも30~40人が並んでいました。

 

最後尾に並んでいると、

誰が始めたか分かりませんが、

老いも若きも、洗い終わった人が「終わりました!」と手を上げ、

次の人がその洗い場に―。

真夜中に粛々とその光景が繰り広げられていました。

日本(熊本)人の規律正しさと優しさに

感動すら覚えました。

 

復興はまだ半ばですが、

来年こそはすべての人にとって素晴らしい年になりますように…。

それでは皆さま、よいお年をお迎えください。

来年も熊日出版をよろしくお願いいたします。      (と)

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午前1時すぎの温泉施設。みんな疲れてはいましたが、
復興に向けての一筋の光を見た夜でした

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