熊日出版

手書きの原稿を見て思ったこと

こんにちは。編集担当の(や)です(※ちなみに名字は「み」で始まります)。

 

さて、現在担当している出版物の中の一つで、自費出版をしたいという方の原稿を整理しています。その方は、旦那様が難病を患われていたのでその闘病記を本にまとめたいというご希望でした。

旦那様の写真や家族写真、旦那様の手書きのメモなど、載せたい資料もたくさんありました。何より著者である奥様は、パソコンでの入力は無理なので、ということで全てルーズリーフに手書きで書いてこられました。

 

 

 

今は、パソコンで入力すれば書き直しも簡単であったり、イメージもしやすいという利点はありますが、膨大な量の手書きの原稿を目の前にしてみると、書いたご本人の気持ちの強さが表れていて、在宅医療で終末期のご主人を支えた奥様の気力と根性が伝わってきて、本当に日頃から頑張っておられる方なのだろうなと思いました。

 

 

手書きの原稿は、文字数を正確に把握することは難しいので、実際に書籍となる様式(フォーマット)に流し込んでみないとイメージがつかめません。そのぶん、手書きの原稿が活字の「ゲラ」になった時点でまず感動すると思います(私もですが)。ワクワク感がより大きいというか。
そこから初校→修正→2校→修正→3校(最終校)・・・となっていくわけですが、校正や修正作業は著者も編集者も大変ではありますが、だんだん完成というゴールに近づいていく喜びと感動が待っているのです。

そして、完成した本を納品した時に著者が喜んでいただけることがまた私たち編集者の喜び・醍醐味でもあります。

 

 

私はこの仕事においてはまだまだ未熟者なので偉そうなことは言えないですが、このたくさんの手書き原稿を頑張って書いて持参して来られた著者の思いに応えるためにも、「本」にまとめるお手伝いを精一杯やらせていただきたいと思います!

もちろんそれ以外の受け持ちの出版物もちゃんとやろうと思いますし、他の編集スタッフも各自の担当する出版物を誠心誠意心を込めて編集作業を行っています。なかなか面白い仕事です。

 

 

まだ社会人になる前の学生の皆さんもインターンシップなどで一度体験してみるのもいいかもしれません。著者との出会い・ご縁や、クライアント(企業)の取り組みなど、視野も広がると思います。

 

 

さてっと、仕事がんばろーっと♪ (や)

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