
先日の山口旅行で、唐戸市場のお寿司がおいしかったあまりに“食いしん坊将軍”のボルテージが上がり、通路で向こう脛を強打してしまった(くっしー)です。
下関だけに、弁慶の泣きどころをヒット・・・。
さて今回は、球史に残る名勝負として今なお語り継がれる、第78回全国高校野球選手権決勝「松山商業 対 熊本工業」のお話。
熊本県勢として夏の甲子園初制覇がかかったこの試合では、1点ビハインドで迎えた9回裏、1年生の澤村選手が絶体絶命の2アウトから値千金の同点ホームランを放つなど幾多のドラマが生まれました。
中でもクライマックスとなったのが、10回裏の攻防です。
3対3の同点で迎えた延長10回裏、熊工の攻撃。1アウト満塁サヨナラのチャンス。
バッターの本多選手が放った一打は大きなアーチを描きライトへ。
交代したばかりの矢野選手が捕球しバックホーム。
3塁ランナーの星子選手、満を持してタッチアップ!!
強肩の返球はキャッチャー石丸選手のミットを目がけて一直線―。
クロスプレー、アウト!!
これが「奇跡のバックホーム」として伝えられる、100年に一度あるかないかの劇的クロスプレーの瞬間、両チームが死力を尽くした10回裏の激闘でした。
あれから20年―。
当時のメンバーが集結しての再戦が決定しました。
10月22日(土)14時プレーボール。場所は熊本の野球の聖地、藤崎台県営野球場。
熊本地震復興イベントの一環として開催され、入場は無料です。
記念Tシャツの販売もあり、益金は同球場の復興支援の義援金に充てられます。
お問い合わせは実行委員長の星子さんTEL096-355-1281(たっちあっぷ)まで。
熊日出版で発刊した書籍の中にも、この試合を取り上げたものがありますよ。
『本田史郎の熱狂! 絶叫! 実況中継 スポーツアナウンサー35年の全記録』。
RKK熊本放送アナウンサー・本田史郎さんの名実況を、ほぼ忠実に再現している“実況本”ともいうべき作品です。
収録されているのは、本田さんが実況を担当された全206試合の中から厳選された珠玉の7試合。
そのトップバッターに「松山商業 対 熊本工業」が収録されており、表紙にはクロスプレーのシーンが掲載されています。
スポーツを題材にした本はたくさん出版されていますが、実況そのものをメインに据えた企画は斬新で、熊日出版としてもかなり踏み込んでチャレンジした作品です。
この本は熊本県内の書店や熊日販売センター、熊日支社・総支局、熊日出版でご購入いただけます。
熊日出版の紹介ページはこちら⇒熊日出版のサイト
20年目の再戦の前に、あの感動を振り返ってみませんか。 (くっしー)