熊日釣り情報

釣りタイム最新号情報・最新号記事

令和2年7月23日発行 554号

湯島沖のテンヤ釣り(上天草市大矢野町)

最悪の条件下でアコウ

 未明までの大雨で出船が危ぶまれた7月12日。釣り客たちは、出船できるかどうか心配しながら午前5時すぎに鳩之釜漁港(上天草市大矢野町)に集合し、マダイ狙いで湯島沖を目指した。

 乗船した十八宝洋丸の濱口和宏船頭は、出船前に「今日は風も波もたいしたことはないと思うが、水潮が心配。釣りになればいいが」と話す。釣り客たちも「水害の影響でゴミがすごいだろうね。海に出られたので一安心。タイの姿が見られれば幸せ」と心の内を口にする。

 船は湯島西側の釣り場へ向かった。釣り方は天草テンヤ。オモリにはカラフルなタイ玉や、鉛のスタンダードなものなどそれぞれ工夫を凝らしている。

 用意された餌は、カブトエビ。「小さい物は針1本に1匹付けて。準備ができたらどうぞ」と濱口船頭のアナウンスでこの日の釣りを開始。

 早速、仕掛けを投入する。水潮の影響で、水深40m前後に対し80m以上の道糸が出ていき、底が取れたと思うとすぐ流される。この状況に影響の少ない場所を探し、移動しながらの釣りとなった。

 行く所々で、当たりはぽつぽつとあるが、上がってくるのはガラカブやトラギス。本命かと思えばイラ(ハトポッポ)、サメが顔を見せた。

 緒方暁典さん(熊本市南区)は、「堤防でアジゴ釣りの経験はあるけれど、船釣りは初めて」という母親の久子さん(佐賀県)と一緒に乗船していた。最悪のコンディションの海だったが、久子さんは暁典さんの手ほどきを受けながら手返しを繰り返した。(…続く)

※仕掛け図、地図など 詳細は「熊日釣りタイム」第554号(令和2年7月23日発行)をご覧ください。

これまでの記事

Page Top